Alice In Wonderland
- Es99 Official web page -

修理日報

続:空燃比フィードバックモニターの怪


空燃比フィードバックモニターの値がおかしくて夜も眠れぬ日々が続き(嘘)
いい加減すっきりはっきりしゃっきりさせたいので.
エンジンコンピューターを取り外してチェックをば,いたしました.
まず単体をばらして目視チェック...
どー見ても問題無し.
もちろん半導体が特性不良になってたらお手上げですが,
見た目じゃわからん.
仕方ないので,今度は動作させながら,各端子の電圧をチェック.
...やっぱり問題無し.
まーあえて言うならば,エアフロメーターから入力される電圧が
若干低めかなぁ.

結局謎は解けない...
でも,冷静にいろいろ考えてみた結果,以下の考えに落ち着いた.

まず,VF端子の電圧であるが,修理書を見る限り,2分ほどO2センサーを暖機して
フィードバック制御が掛かり,O2センサーの出力が0-1Vをふらふらしている間に
アイドル状態にして,センサーが冷えないうちにVF電圧を測れと書いてある.
つまりこの事から,アイドル状態のVF出力は,その時のO2センサーの出力を
リアルタイムに使用しているという事になる.
#だって冷えたら駄目って書いてあるもんね.
よーするに,

"アイドル回転時の空燃比は制御してないから,センサーが暖かいうちに
様子を見て,丁度リッチとリーンの中間くらいにあることを確認してね!"

と言っているのではなかろうか.
もしそうであれば,アイドル回転時のO2センサーの直接出力を見れば,
0-1Vの中間である0.5V付近を指しているはずである...
と思い,自車のO2センサーの出力をモニターしてみると...
何とアイドル回転中も0-1Vを行ったり来たりしている.
これはアイドル回転中も空燃比フィードバックを行っている以外の
なにものでもない!!!

そう言えば101のO2センサーはヒーター内蔵型であった...
アイドル中も空燃比フィードバックを行っているのであれば
当然VF電圧が今までの物と違うのでもある程度は納得が行く.

しかし,まだ謎は残る.
実はこのVF端子電圧,私の知る限り,0V,1.25V,2.5Vくらいの,3値を取る事が判明している.
何をトリガーに電圧が変わるのかというと,エアフロからの入力電圧なのである.
無理矢理エアフロのバイパス経路調整ネジを締め込むと0Vくらいに落ち込む.
で,緩めていくと1.25Vくらいに跳ね上がる.
更に限界まで緩めてもやはり1.25Vくらいなのであるが,更にエアフロの検出量を
少なくするべく,スロットルボディーのバランスパイプへのバキュームホースを
半抜きにして空気を流入してやると,2.5V付近に針が飛ぶのである.
この3段の中間値はなく,それぞれがデジタル的に切り替わる.

勝手な推測で,0Vだとアイドル時リーン制御振り切れ,2.5Vだとリッチ制御振り切れ
なのかなー...
それなら納得行くのだが,どうして0-2.5-5Vじゃないのかな.
うーむー
もしかした更に高い電圧を出す事もあるのだろうか...
という事で,今度はエアフロメーター出力を任意に変えられるような治具を付けて
VF電圧を測定してみる事にしよう.

というわけで,結局謎は解けきらないままだが,
なんとなく納得.

しかーし
やっぱり車の調子はおかしい(時がある)ぞ...
根本的問題の解決には全く至っていないのが
悲しい所である.

確認のため,AE111がアイドル時空燃比制御を行っているかいないかを
今度またとみさの車で見させてもらおう.

#これで制御してて,なおかつVF=2.5V付近って事になると
#またまた眠れない日々が来てしまう...


修理日報インデックスページへ